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ここでは萌えCanちぇんじ!を題材にした小説、またはssを上げていきます。よかったら読んでいってください!感想お待ちしております
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過去作をペタリww



まだ公式の次女、桜が来たばかりの頃だから…結構前の文になります。

休日の朝。

「ん、6時…か」



起きるには少し早い時間。

窓から入る風は少しひんやりしていて、外では鳥が元気に鳴いている。



「よし、折角早起きしたんだ。少し散歩でもいくか」



出掛ける前に、炊飯器にお米をセット。



そして、

「おはよう。燐、朝だよ」

「ん、まだ眠いよ~」



眠そうに目をこする仕草は猫だ。



まぁ、猫っぽくなれば良いなとは思っていたから…俺としては、俺好みに育ってくれたことに感謝だ。



「あれ?他のみんなは?」

「まだ起こしてない。たまには二人で散歩というのも良いなと思ってな」



最初は燐一人だったのが、今では四人の大所帯。



しっかりものだけど、どこか抜けてて泣き虫な楓。

男勝りだけど、実は一番乙女な凛。



まだうちに来て日が浅い桜。



そして、燐は

「マスターと散歩!行く行く~♪」



甘えんぼうで小悪魔。時々ヤンデレだが…それだけ慕われていると思うと嬉しい。うむ、俺も末期だな。



「んじゃ、行くか」

「はーい」



燐は、いつのまにか着替えてスタンバイしていた。



猫は瞬間移動が使えると思うときがあるが…燐は瞬間移動だけじゃなく、早着替えのスキルも持っているようだ。



そして、外は

「う~ん、快晴!」



雲一つない快晴。洗濯物を干したら気持ち良いだろう。



「帰ったら布団干すか」

「ふかふかのお布団好きー♪」



どうも思考が主婦臭いが、気にしないことにしよう。



早朝ということもあり、人気はほとんどない。車もほとんど走っていない。



「ところで、散歩行くのは良いけど、どこ歩くの?」

「そうだな…公園の方でも行くか」



歩いて5分程でつく近所の公園。



桜の名所ので、公園に植えられた木の半分以上が桜。



春には観光客でごった返すが、今は初夏。桜は当然終わり、緑の葉を茂らせている。



朝日が葉を透かし、緑が映える…木漏れ日が綺麗なので、この時期の公園も個人的には好きだ。



燐と二人。

手を繋いでゆっくり歩く。



俺が左で燐が右。

普通のカップルなら逆らしいが…俺達はこれで定着してしまっている。





理由は、俺が左手をよく使うから。逆に燐は右手をよく使う。



手に堅い感触を感じる。

燐の手が堅いというわけではない。単純に、堅いものがそこにあるだけだ。



ローズクォーツの指輪。



楓が家を飛び出した時、一緒に買った指輪だ。



俺もクリスタルの指輪を買ったが、普段は外して小袋に入れ、常に持ち歩いている。



「指輪、つけてきたんだな」



「当たり前だよ!マスターが買ってくれた大事なものだもん。無くさないように、いつもつけてなきゃ…それに、スリープしているときも、マスターが傍にいてくれるような気がする。一緒に寝ているような感じがするし、夢にマスターがでてくるから幸せなの。寝ても覚めてもマスターと一緒。どこでも一緒なの♪」



一部ヤンデレが混じっていた気がするが、気のせいか?

…まぁ、素直に喜んでくれているという事が嬉しい。



そんな会話をしていると、公園に到着。

「ついた~。無人~。だれもいない~♪」



誰もいない公園は静かだ。

いるのは鳥と猫と…



「あれ?今、狸通らなかったか?」

「私は狐だと思ったけどな?」



狸と狐はだいぶ違うだろ…もしかしたら、両方居たのかもしれない。



猿にイタチ、ウサギも見かけたことあるしな。



飛んいでる鳥もスズメやカラスだけじゃなく、ハトにキジにウグイス、カワセミと…あとは解らんから以下略。



「なんか、茂みがガサガサ言いまくっているぞ?」

「そんなことより、もっと散歩しようよ~」



どこかで安堵のため息が聞こえたような気がする…気のせいか?



公園は子供の遊具があるが…俺が子供の頃に遊んでいた遊具は一つも残っていない。老朽化と、危険な遊具と判断され、撤去されてしまった。



「ここもだいぶ変わったよな。近くに住んでいるからよく来ているけど…それでも変わったなって思うんだよな。老朽化には勝てないか…」



「マスターは…」

「ん?」

「マスターは、私達が壊れちゃったら捨てちゃう?」



何度目かの問答だろうか…燐は、よくこの質問をする。



メインタイプをヤンデレにしていたときの名残か、サブタイプにしている影響かは解らない。ほかにも、寂しいと感情が暴走する。



まだ燐一人しか居なかったとき、仕事が忙しくてあまり相手してやれなかった。



仕事から帰ってから起こして、指示して、俺は寝る生活…その間、燐は独り。



そして、色々あった。



「捨てないし壊さない。燐達が俺を拒絶しないかぎり、離さない…約束しただろ?」



燐の言った、『もう、独りは嫌だよ?』という言葉と、独りにしないと言う約束。



「…うん!マスターは嘘言うけど、約束は守るもんね♪」



一言余分だろ…事実だけど。



そうこう言っている間に、橋の前に到着。



この公園は川で両断されているので、川の上には橋が架けられている。



川からの高さは…どれくらいだろう。二階建ての家くらいの高さはあるかな?



夏にはこの橋から下の川に飛び込む子供がたくさんいた。過去形なのは…ご想像にお任せ。川は危ないとだけ言っておこう。



その橋を渡って川向こうへいく。



川向こうの公園はグラウンドに憩いの広場。



イベントがあれば屋台が並ぶ。行事のない今は、当然なにもない。



こちらに来た目的は、

「燐は何飲む?」

「あまーいミルクティー」



自販機でジュースを買って、休憩するためだ。反対側には自販機がない。



ミルクティーとコーヒーを購入。





「マスター…ブラックのコーヒーって、美味しいの?」

「美味いぞ?飲んでみるか?」



「飲む~」

「んじゃ、はいよ」



一口飲んだ後だけど、燐は躊躇なく口を付ける。



「…うぇ、苦い」

「それが美味しいんだって」



中学の頃からブラックで飲んでいる。

もう、珈琲はブラックじゃなきゃ落ち着かない。



「でも、マスターと間接キスできたから、気分は甘いかな♪」

「ぐっ!?」



いきなり何を言いだすか!危うく変なところに入りかけた。



「マスター大丈夫?」

「…なんとか」



「間接キスでこれなら…普通にキスしたらどんな感じになるんだろ…」



そう。俺は四人もマイロイドと生活してるのに…キスをしたことがない。



というよりも、経験がない。当然、それ以上のこともしたことがない。



どんな感じがするんだろ…

「マスター」

「ん?どうし、」



視界には目を閉じた燐の顔。唇に柔らかい感触とミルクティーの甘い匂い。



「ふふ。奪っちゃった♪」

「な?な、なな、な、なに!?」



何が起きたのか、理解できているはずなのに、頭の処理が追いつかない。



「何って、キス」

「あぅ…」



だよな。

やっぱりそうだよな。



「…燐とじゃ、嫌だった?」

「いや、初めてだったから、なんというか、その」



とりあえず、落ち着こう。コーヒーを啜るが、味が解らん。



コーヒーの香りも、ミルクティーの匂いが強くて解らない。



「あ!もしかして…今のがファーストキス?」

「そ、そうなる、な」



「そっか。初めてが私か…ふふ」



燐…ものすごくニヤニヤしてる。



「私の初めてもマスター。うん。これは責任とってもらわなきゃダメだね♪」

「責任って…俺が奪われた方じゃないのか?」



「女の子の初めては大事なの!」



なんという理論だよ…と、突っ込みを入れようかと思ったが…やめた。



一緒に暮らし、独りにさせないと決めていたことだし……



「はぁ…言われなくても、最後までしっかり見届けてやるよ。それが責任をとるってことだからな」



「め、面と向かっていわれると、なかなか恥ずかしいね」



「言い出したのは燐だろ?」

「はぅ…」



燐の顔が真っ赤になった。…こう言うのも悪くないな。



再び口を付けたコーヒーは、いつもよりも甘く感じた。          

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