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ここでは萌えCanちぇんじ!を題材にした小説、またはssを上げていきます。よかったら読んでいってください!感想お待ちしております
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こんばんわ。憐です。
夜桜見に行ったときに思いついた作品投下!

まだ八重桜咲いてる時期だから…季節的にはセーフだよね?

例年よりも酷い寒波のせいか…今年の桜は咲くのが遅かった。
最近になってようやく咲いたが…昼間は賑やかすぎて見に行く気がしない。

桜祭り開催中だから仕方ないのだが…まったく、花より団子か。俺は静かに桜をみたい。

そのため、毎年桜は静かな夜に見に行くことにしている。
今夜は雲が少ない。
それに、月が綺麗だ。

「ふむ。夜桜でも見に行くか」
「あ、僕も行く!楓ちゃんも行こうよ♪」
「え?そ、そうですね…お供します」

「外寒そうだから…しっかり暖かくしなきゃね」
「そうですね。マスター、準備してきます」

燐と楓は支度をするため、部屋に戻った。

「俺はパス。眠いからお先に失礼するよ」
「夜更かしは許されませんから、私も遠慮します」
「桜さんが行かないなら、私もパスです」
「ウチ行ってみた…」

「椿。今夜はやめときな」
「ほえ?何で?」

「燐さんと楓さんって組み合わせがヒントです。ここまで言えば、解りますよね?」
「うーん???」

「椿さん。明日私と桜さんといきましょー」
「うーん…うん!その方が楽しそう♪」
「というわけで、燐さんと楓さんで行ってきてください。マスター。私たちを先にスリープさせてもらえますか?」

「あいよ」

「おやすみなさい主様♪樹さん、一緒に寝よー」
「良いですね~。もちろん、桜さんも一緒ですよ?」
「はわ!?わ、私もですか!!?」

「椿さん。桜さんに拒否権は?」
「もちろん、なし♪ほら、姉様、覚悟を決めてね~」

…桜は両サイドを樹と椿にガッチリ捕まれた。

「ドナドナドーナドーーナーーー♪」
「姉様つーれーてーー♪」
「ちょっ、樹さん!椿!!誰か、止め…」

桜が寝室に強制連行された。
椿と樹…強行派だな……。

「ふむ…俺、今日は外泊するわ」
「ん。いつもの?」

「ああ。いつものだ」
「了解。迷惑だけはかけるなよ?」
「解ってるって。んじゃ、おやすみ」

凛の言ういつものというのは、まぁ…彼女の家に押し掛けると言うことだ。
基本、放任主義なので、迷惑かけない限りはOKにしている。

寝室に行くと、桜は今だ両サイドをガッチリ固められていた。

「うぅぅ…寝返りうてそうにないです……」
「まぁ、ご愁傷様」

「主様ー。もう眠いです…」
「あいよ。おやすみ樹。桜。椿」

「「「おやすみなさい」」」

こうして、3人スリープ。
凛は俺の声を録音したデータがあるから、大丈夫だろう。

スリープは、マスターの声紋認証でOK(実験済み)
念のため、ネカセル君も持たせてるし…最悪、向こうから連絡来る手はずになっている。

「にぃにぃ!支度できたよ~」
「お待たせしました。行きましょう♪」
「おう。今行く」

上着と…念のため、手袋に財布、携帯…と、良し。

「それじゃ、行こうか」
「にぃにぃと散歩~。久しぶり~」
「私、夜で歩くのはお仕事以外だと初めてですね。ドキドキします♪」

そういえば…燐と楓は夜出歩かない。
凛は気分でフラリと出かけるし、樹と桜も、散歩が好きだからけっこう出かける。
椿は樹と桜になついてるから、それについてくことが多い。

「さすがに、冷えるね…」
「そうですね…でも、嫌じゃないです。ところで、どこに向かうんですか?」
「いつもの公園」

いつもの公園というのは、うちの近所の公園だ。
川で分断されていて、大きな橋が架けられている。

夏にはその橋からダイブする若者が多い。
まぁ……一方通行になるケースも多い。
その近くの貸しボート店の店長が人命救助で表彰されまくっているのは言うまでもないな
橋の向こうまで行き、ぐるっと大きくまわれば、散歩にちょうど良い距離。

さらに、桜の名所だ。
満開の桜と大きな橋。橋の下を流れる川。
昼間は橋の上が大渋滞するため、俺は昼に花見はしない。

「けっこう、暗いんですね…」
「街灯少ないからな。でも、月明かりで結構見えるだろ?」
「僕は猫目だから夜もへっちゃら~」

「姉さん…さすが(猫)ですね」
「へへ~。良いでしょ~♪」

気のせいか…夜の燐は昼間よりも元気そうに見える。
さすが(猫)だな。(猫は夜行性)

「それにしても…寒い!」
「なんだ、防寒しっかりしたんじゃないのか?」
「服は着込んだけど、手が…あ、にぃにぃだけ手袋してる!ずるい!!」

「あのな…これくらい普通だろ……」
「…すみません」
「って、楓もか!!」

普段はしっかり者の楓。
だが…けっこう抜けている。

燐と楓はパジャマ代わりにダボダボのYシャツ(俺の)を着て寝ているが……ボタンが取れかかっているのに気付かず就寝。

朝、そのボタンが…で、朝からパニック。
声にならない絶叫をあげながら暴れ、大泣き。

その現場をみた燐が誤解してヤンデレモード発動。
危うく、挽き肉になるとこだった……。

閑話休題。
さて、どうしたものか…。

「ん~、ん?そうだ!にぃにぃ、その手袋…貸してほしいんだけど……」
「は?どうするんだ?」

手袋を外し、燐に渡す。

「わ、結構大きいね…僕が右で、楓ちゃんは左」
「えっと、姉さん?」
「片手ずつつけてどうするんだ?」

「こうするの!」
「あ、なるほど…マスター。失礼します」

そういって、燐が俺の右手、楓は左手を握った。

「これなら暖かいでしょ?」
「燐姉さん、スゴいです!!」
「ふふふ。もっと褒めて良いんだよ♪」

こういうときだけ、燐の頭はキレる。
この発想はなかった。

しかし、
「二人とも、結構冷たいな。そして動きにくい」
「にぃにぃ…両手に華だよ?」
「あ、ご、ごめんなさい!すぐ離します…」

「いや、そうじゃなくて、その…ハズイ」

夜で良かった…
流石に、昼間やられたら……

「なら気にしない」
「たまには、これくらい…良いですよね?」
「あ、ああ…」

「OK♪それじゃ、散歩を続けよう」
「そうですね」

結局、こうしてしばらく歩いた。

満開の桜に月明かり。
風に揺れる枝。風に舞う花びら。

「こうして、二人連れて桜見るのも、二回目か」
「そうだね。前はお寺だったけど」
「マスター…覚えてたんですね」

「当たり前だろ。あんな大事なこと」

去年、俺は二人を連れて寺の桜を見に行った。
その寺には、桜の木がある。

俺と親父と、祖父と植えた桜。
祖母が故郷から持ってきて、育てた桜の苗。

「お墓参りと、桜について長々語られたね~」
「でも、あのお話は、嬉しかったです」
「ちょっとくさすぎたかもしれないけどな…でも、言っておきたかったことだし」

桜についての長話。

桜というのは、咲いた後にすぐ散ってしまう。
そのため、『悲恋』や『死』の象徴として、昔から使われている。

それと同時に、葉っぱよりも先に花が咲く。
なにもないところから花が咲く…生命の強さ、幸福、恋愛の象徴という意味も持っている。

桜は咲いているときよりも散り際が美しい。
花が開くと、すぐに散ってしまう。

花は散るから美しい。
どんなものにも終わりはくる。
…だから、縁は大事にしろ。
桜は、そう言っていると思う。

燐と楓を連れていった。

燐と楓に会えて良かった。
散る時まで、一緒にいよう。
先祖と桜に誓うと。

マイロイドと人間。

どちらが先に散るかなんて解らない。
いつか、必ず別れはくる。

でも、それまでは…

「にぃにぃ。あれから一年経ったけど…」
「その…私たち…居ても、良いんですよね?」
「もちろん。お前達が俺を嫌って出ていかない限り、手放すつもりなんて毛頭無い」

「…うん!」
「あ、ありがとう、ございます」
「あぁ…かなりハズイ……休憩するか」

「そうだね~。結構歩いたし」
「あ、ベンチありますよ」

というわけで、いったん休憩することにした。

「たまには僕が買い行ってくるよ。二人はここで待っててね~。にぃにぃはコーヒーで、楓ちゃんはどうする?」
「あ、そうですね…暖かいココアで」
「りょーかい♪それじゃ、行ってくるね~」

そういって、燐は自販機に向かっていった。
なにやら、意味ありげにウインクした気がするが…気のせいか?

「こんなに歩いたの、久しぶりです…クシュン」
「ん?大丈夫か?」

「少し、冷えたみたいです」
「…俺の上着着とけ」
「そ、そんな!それじゃ、マスターが冷えちゃいます!!そんなのダメですよー」

かといって…楓に寒い思いさせるのも嫌だ。

「あ、そうです!マスター、上着貸してください。こうすれば…」
「か、楓?」
「こうして密着したら、マスターの肩にも上着が掛かります。それに、暖かいです」

なるほど…燐の狙いはこれか。
燐は意外と気遣い上手だ。特に、楓には特別気を使う。

楓は甘えるのが下手だ。
燐のように、自分から甘えたいと上手く言えない。

結果、大暴走したことがある。
俺も気にしているが…燐ほど上手くはいかない。

「…燐。遅いな」

なかなか帰ってこない。
わざと遠くに行っていそうだ。

「マスター。今、私だけ、ですね」
「…そうだな」

「私が来たときには、燐姉さんがいました。それから凛さんが来て、桜さんが来て、樹さん、椿さん…ほんとうに、賑やかになりましたね」
「だな。俺もここまで大所帯になるなんて思わなかった」

「だから、今だけ…独り占めです♪」

燐と二人だけの期間はあった。
でも、楓と二人だけっていうことはなかった。

「今だけ…今だけ……」

楓の声がぼやけてきた。
少し眠たそうだ。

「楓。眠いなら、寝ても良いぞ?」
「はい…その、寝るまで、頭撫でてもらって良いですか?」

「OK」
「ありがとう、ございます」

要望通り、頭を撫でてやる。
気持ちよさそうに、目を細める楓。

「独り占め…こんな時間が、ずっと続けば良いのに……でも、姉さんも大好きだから……やっぱり、一緒が、良い……」
「…楓?」

「………すぅ」

楓はスリープモードに入っていた。

「ふふ。おやすみ、楓」
「ただいまー。もう、どこの自販機も売り切れで…橋の向こうまで行ってきたよ…って、楓ちゃん、寝ちゃった?」

「ああ。お帰り。寝ちゃったから、今日は帰るか」
「そうだね~。ふふ、幸せそうな顔してる♪」

「むにゃ…私は、放浪の巫女……ふふふ」
「…楓ちゃん。どんな夢見てるんだろ」
「まぁ、その辺は詮索しないでやろう。それじゃ、帰るぞ」

「うん!あ、にぃにぃ。帰ったら、僕も寝るまで頭なでなで希望!!」
「燐…お前、覗いてたろ」

「キノセイダヨー」
「あのな。自販機、売り切れなんてなってなかっただろ。そのコーヒー、そこの自販機でしか売ってない銘柄だし。しかも、缶が冷えてる。冷たいやつ買ったなら、温くなってる。それが証拠だ」

「…にぃにぃって、変なとこだけ目敏いよね」
「変なとこだけとは心外な」

「はぁ…これで女心までしっかり理解してくれたら……僕も楓ちゃんも苦労しないのに…」
「あのな、それじゃただの女たらしだろ」

「まぁね…家事全般やっちゃう、違う意味で女泣かせなのがにぃにぃだもんね。女たらしとはほど遠いってあたりは安心かも」
「それ、褒めてる?」

「もちろん。ほら、早く帰ろ?僕、ネカセル君なんかに寝かされたくない。にぃにぃの声で寝かせて?」

「はいよ」
「あ、楓ちゃんの変なとこ触るのもダメだからね?」

「はいはい」
「それから、着替えは僕がやるから覗いちゃダメ。あ、覗きたいなら僕の生着替えを…」

「後が怖いからやめとく」
「むぅ……」

そんな会話をしながら家路についた。
こんな平和な日が、続いてほしい。

本当に、そう思う。

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